4月下旬に導入されたGoogle Adsense(グーグルアドセンス)の「ページ単位の広告」。
約1ヶ月間、運用している6サイト(内4つがブログ)で試してみました。
感想としては、今のところ見送り!です。すべて外しちゃいました。
結論から言ってしまうと、まったく収益化には繋がらず、且つ、閲覧の邪魔ということが大きなデメリットという結論にいたりました。
グーグルアドセンスの「ページ単位の広告」を試してみた結果
まず、「ページ単位の広告」がどのようなものかを簡単に。
広告の種類は2種類です。
- アンカー広告
- 全画面広告
どちらもモバイルのみの表示となります。
アンカー広告はページの下部にすっと現れて表示される広告、全画面広告はページにアクセスしたときではなくページを離脱する前に画面全体に表示される広告です。どちらも最近よく見るようになりましたよね。
どちらについてもGoogle Adsense側で最適なタイミングで広告を表示するとのアナウンスとなっています。
「ページ単位の広告」を利用するメリット
メリットはいくつか挙げられますが、下記2つが大きいのではないかと思います。
- モバイル端末にのみ表示される
- ページあたりの広告数の制限(3つ)に含まれない
現在はスマホの普及により、モバイル端末からのウェブサイトへのアクセスが増えていることと思います。そのスマホユーザに向けて広告を配信できることで、単純に広告を見せる機会が増えます。これは収益アップにもつながる可能性が広がると言えるのではないでしょうか。
また、「ページ単位の広告」は1ページあたりの広告数の上限、3つには含まれません。従来から設置していた広告はそのままに、利用することができるということです。これも単純に広告の露出を増やすチャンスといえます。
「ページ単位の広告」の導入手順
「ページ単位の広告」のメリットとして、導入が簡単なことも挙げられます。
- グーグルアドセンスの管理画面にアクセスし、「広告の設定」→「ページ単位の広告」と進みます。
- アンカー広告、全画面広告の導入したい広告のステータスをON(青)にします。
- 「コードを取得」ボタンを押下し、表示されたコードをheadタグ内に記述します。
- コードを貼り付けたあとは、「テストを実施」ボタンを押下するとテストする手順が表示されます。
コードを貼り付けたウェブサイト・ブログのURLの末尾に「#googleads」を追加してリロードすると確認できます。当ブログですと「https://taupe.site/entry/#googleads」などですね。
「ページ単位の広告」を導入して感じたデメリット
さて、4月末にアナウンスされてから物は試しとすぐに導入してみたのですが、1ヶ月経過した現在は「ページ単位の広告」を外してしまいました。
理由としては、下記が挙げられます。
- まったく収益につながらない
- 閲覧に悪影響を及ぼす
まったく収益につながらない
まず、まったく収益アップにはなりませんでした。レポートを時々覗いては検証していたのですが、芳しい結果ではありませんでした。レポートは「ページ単位の広告」ページの右上、「ページ単位の広告のレポートを表示」から確認できます。
クリック(タップ)されないわけではないのですが、まず単価が低く収益増にはなりませんでした。これは、誤クリック(タップ)の影響も大きいと考えています。この理由についてはのちほど綴ります。
それに伴い、通常の広告のクリック単価も「ページ単位の広告」を導入してから徐々に落ち込んでいく結果となりました。これは直接的に「ページ単位の広告」が影響しているのかはわかりませんが、結果としてそういう形で現れてしまいました。
閲覧に悪影響を及ぼす
これは言わずもがな、なのかもしれません。
ウェブサイトを閲覧している際に現れる全画面広告やアンカー広告は、正直自分が閲覧している際も「うざい」と感じていました。それを自分のサイトに導入するということは、ユーザさんに「うざい」と思わせる要素を増やしてると同意との結論となりました。
特にアンカー広告は、閲覧中常にページ下部に表示されるため、スマホで記事を読み進めるためにスクロールするスペースを減らしてしまいます。これは邪魔なだけでなく、誤タップを促してしまう結果となっているはずです。
そこにさらにレクタングル広告が表示されたら……。結果は見えてきますね。
まとめ
正直なところこういう結果になるであろうことは気付いていたのですが、試してみないとわからないことも多いので1ヶ月間試してみました。
自分が嫌だと思うことはユーザさんに強要しない。
「ページ単位の広告」を試してみた僕の結論です。特に僕の場合はブログなので、記事を読んでいただくのが最優先。収益化は大事なのですが、閲覧に支障があるようだと問題だと考え、見送るにいたりました。