最近、Codex Appをほぼ毎日見ている。
ブログの記事づくり、WordPressの下書き、公開後チェック、X投稿の依頼、開発中アプリの実装確認。
気づくと、かなりの時間をCodexの中で過ごしている。
そのぶん、最初に気になったのは使用量だった。
Codex Proの使用量リセットについては、以前にCodexのレート制限リセット機能?30日期限にご注意をにも書いた。
Codexを単発の相談ではなく、役割ごとの作業スレッドとして使う話は、Codexのthread toolで、AIチームの役割スレッドをつなぐにも書いている。
そこまで日常的に使うようになると、今度はローカル側の状態も気になってくる。
ただ、使い続けていると、もうひとつ気になる場所が出てきた。
ローカル環境です。
Codex AppやCodex CLIを毎日使うなら、見るべきなのは使用量メーターだけではない。
CLIのバージョン、codex doctor の結果、rollout履歴、SQLiteログDBのサイズ。
このあたりも、たまに見ておいた方がよさそうだと感じた。
今回は、2026年6月24日時点で自分のCodex環境を点検した記録です。
公式発表のまとめではなく、実際に運用していて確認したことを書いておく。
まずCodex CLIを0.142.0に更新した
今回、Codex CLIを 0.142.0 に更新した。
更新前は codex-cli 0.133.0。
更新後は codex-cli 0.142.0。
実行したのはこのあたりです。
codex --version
npm install -g @openai/codex@0.142.0
codex --version
OpenAIのCodex changelogを見ると、0.142.0では /usage や /plugins まわり、rollout token budget、multi-agent delegationなどに更新が入っている。
さらに、persistent-log churnを減らす変更も含まれている。
ここで大事なのは、changelogに書かれている機能が、自分の環境ですべて同じように見えるとは限らないこと。
CodexはApp、CLI、plugin、feature flag、アカウント状態で見え方が変わる。
だから、公式情報を見たうえで、最後は自分の環境で確認する。
まずはそこからだった。
codex doctorで、壊れているのか環境差なのかを見る
Codex CLIには codex doctor がある。
ローカルインストール、設定、認証、runtime、Git、terminal、app-server、thread inventoryなどをまとめて見てくれる診断コマンドです。
自分の環境では、2026年6月24日時点でこうなった。
17 ok · 1 idle · 2 notes · 0 warn · 0 fail ok
0 fail なので、少なくともdoctor上は大きく壊れている状態ではない。
ただ、最初からきれいに通ったわけではなかった。
一度、terminal checkが TERM=dumb でfailした。
これはCodex本体の故障というより、実行環境の環境変数の問題に見えた。
そこで、こう切り分けた。
codex doctor --summary
env TERM=xterm-256color codex doctor --summary
TERM=xterm-256color を指定するとdoctorが通った。
なので、いきなり再インストールしたり、設定を大きく変えたりする話ではなかった。
まず「Codex側の問題なのか」「実行しているterminal環境の問題なのか」を分ける。
doctorは、その切り分けに使いやすい。
rollout履歴は、全部まとめて消すものではなさそう
doctorで見ていて目についたのが、rollout履歴だった。
自分の環境では、active sessionsがだいたい9GB台。
filesは230件前後。
数字だけ見ると、まあまあ大きい。
でも、ここでいきなり削除するのは違う気がした。
Codexのrolloutやsessionは、ただのキャッシュではない。
resume、fork、thread inventory、過去の作業文脈に関係する可能性がある。
なので、自分の中ではこう分けた。
| 対象 | 基本判断 |
|---|---|
| active sessions | 基本は残す |
| archived sessions | 不要なら削除候補 |
| 明らかに壊れた古いファイル | quarantineしてdoctor再確認 |
| SQLiteログDB | 中身を読まずサイズだけ見る |
実際には、破損していた古いscan-error系のrolloutだけを隔離した。
active sessionsは残した。
archived sessionsは、不要なものだけ削除候補として扱った。
Codexを長く使うほど、履歴は増える。
でも、容量が大きいからといって、全部を掃除対象にすると後で困るかもしれない。
ここは「active」と「archived」を分けて考える方がよさそうです。
SQLiteログのissueは、煽らずサイズだけ見る
もうひとつ気になったのが、CodexのSQLiteログDBです。
GitHubの openai/codex には、SQLite feedback logsの書き込み量が大きいというissueがある。
報告者の環境では、かなり大きなSSD書き込み量になっていたという内容だった。
ただし、この数字を一般論として扱うのは危ない。
あくまで特定環境での報告です。
自分の環境では、2026年6月24日時点で以下のようなサイズだった。
logs_2.sqlite 約980MB
logs_2.sqlite-wal 約84MB
logs_2.sqlite-shm 約64KB
WALが極端に膨らんでいる状態ではなかった。
ただ、本体DBは約1GBある。
なので、自分の運用では「中身を見る」ではなく「サイズだけ見る」ことにした。
ls -lh ~/.codex/logs_2.sqlite*
SQLiteの中身には、会話や診断ログに近い情報が含まれる可能性がある。
だから、記事のためにDB本文を読む必要はない。
まずはサイズだけでいい。
急にWALが大きくなる。
短期間でDB本体が大きく増える。
そういう変化があった時だけ、追加で調べる。
GitHub issueにはログ挿入を止めるような回避策も出ていたけれど、自分はそこまではしない。
現時点では、0.142.0への更新とサイズ監視で十分と判断している。
自分用のCodexヘルスチェックを作った
毎回、手で見るのは面倒です。
なので、自分用に小さなCodexヘルスチェックスクリプトを作った。
手順を毎回プロンプトに書くより、再利用できる形に寄せるという意味では、AIに任せる仕事は、プロンプトではなくskillにした方がいいで書いた考え方にも近い。
やっていることはシンプル。
codex --version
codex doctor --summary
du -sh ~/.codex/sessions 2>/dev/null || true
du -sh ~/.codex/archived_sessions 2>/dev/null || true
ls -lh ~/.codex/logs_2.sqlite* 2>/dev/null || true
もう少しまとめるなら、こういう形で十分だと思う。
#!/usr/bin/env bash
set -euo pipefail
echo "# Codex Health Check"
echo
date
echo
echo "## CLI"
codex --version
echo
echo "## Doctor"
codex doctor --summary || true
echo
echo "## Local Sizes"
du -sh ~/.codex/sessions 2>/dev/null || true
du -sh ~/.codex/archived_sessions 2>/dev/null || true
ls -lh ~/.codex/logs_2.sqlite* 2>/dev/null || true
ポイントは、見に行く範囲を広げすぎないこと。
.env、token、cookie、認証ファイル、SQLiteの本文は読まない。
見るのはバージョン、doctor結果、サイズだけ。
自分の中では、このくらいがちょうどいい。
たとえば週1回、こうして残しておく。
./codex_health_check.sh > codex-health-check-$(date +%F).md
こうしておくと、「なんとなく重い気がする」ではなく、「前回よりDBが増えている」「rolloutが増えた」「doctorのnoteが変わった」と見えるようになる。
Codexを仕事道具として使うなら、このくらいの点検ログは残しておいてもよさそうです。
--oss、Ollama、LM Studioは今回はまだ入れない
Codex CLIのreferenceを見ると、--oss というオプションがある。
ローカルのopen source model providerを使うもので、Ollamaが動いていることを確認する説明になっている。
ここは正直、気になっている。
OllamaやLM Studioを組み合わせれば、軽い作業やローカル寄りの検証を別枠で回せる可能性はある。
ただ、自分の今の運用ではまだ入れていない。
理由は単純で、今はCodex App / CLI本体の運用を安定させる方が先だから。
使用量。
thread。
plugin。
doctor。
rollout。
ログDB。
ここを先に見えるようにしておく。
ローカルLLMは、機密性、オフライン作業、軽量タスクのコスト調整など、明確な目的が出てきたら試せばいい。
今回はそこまで広げない。
まとめ。Codexは使うだけでなく、点検する道具になってきた
Codexを単発のチャットとして使っている間は、ここまで気にしなくてもいいと思う。
でも、毎日開く。
複数のthreadを使う。
WordPressや開発作業や公開後チェックまで任せる。
そうなると、CodexはただのAIツールではなく、ローカルに状態を持つ作業環境になる。
作業環境なら、点検した方がいい。
まず見るのは、このくらいで十分です。
codex --version
codex doctor --summary
du -sh ~/.codex/sessions ~/.codex/archived_sessions 2>/dev/null || true
ls -lh ~/.codex/logs_2.sqlite* 2>/dev/null || true
削除や回避策から入らない。
まず、状態を見る。
Codexを毎日使うなら、使用量だけでなく、ローカル環境もたまに点検する。
しばらくは、この形で続けてみるつもりです。
参考リンク
あわせて読みたい本
AIエージェントや、生成AI時代の仕事の組み立て方を考えるときに、手元に置いておきたい本も置いておく。
プロンプトを頑張る話から、作業手順を育てる話へ視点を移すときに相性がいい。