最近、AIチームという言葉をよく使っている。
ただ、それはAIに全部任せるという意味ではない。
ひとりでやっている事業の中に、見る人、書く人、直す人、確認する人を少しずつ増やしている感覚に近い。
僕は、4つのブログと公式サイトを見ながら、記事を書き、数字を見て、リライトして、発信して、また直している。
もともとは全部ひとりでやっていた。
今も、最終的にはひとりで判断している。
でも、その途中にAIチームが入るようになった。
見る役。
整理する役。
書く役。
確認する役。
実装する役。
受け渡す役。
そうやって分けていくと、ひとり事業の運用が少し変わってくる。
作業が魔法のように消えるわけではない。
むしろ、やることは増える。
ただ、見落としが減る。
考える場所ができる。
戻る場所ができる。
次に何を見るかを決めやすくなる。
この記事は、そのAIチーム運用を一度まとめる入口ページとして書いている。
この記事では、taupeで書いてきたAIチーム運用の記事を一度まとめておく。
メディア運営、事業集計、X投稿、既存記事のリライト、役割スレッドの受け渡し。
それぞれは別の記事だけど、今はひとつの運用としてつながってきた。
AIチームという言葉で呼んでいるもの
AIチームと言っても、AIが勝手に事業を回してくれるわけではない。
僕の中では、役割を分けた作業体制のことをAIチームと呼んでいる。
方針を見る役がいる。
文章を見る役がいる。
実装する役がいる。
確認する役がいる。
ドキュメントに残すか判断する役がいる。
もちろん、本当に人が増えたわけではない。
でも、AIに役割を渡すことで、ひとつの作業を別の角度から見直せるようになる。
大事なのは、AIに任せる範囲を決めること。
AIに任せない範囲も決めること。
目的を決めるのは人間。
公開するか決めるのも人間。
体験しているのも人間。
最後に責任を持つのも人間。
AIは、整理、比較、候補出し、確認を支える。
この距離感が、今の自分にはちょうどいい。
最初にこの流れをまとめたのが、AIチームと作る、ぼっち事業のOS という記事だった。
この記事は、その設計図を書いたあとに、実際に増えてきた運用をまとめ直すページです。
まず、4つのブログをメディアとして見直した
AIチーム運用の出発点は、ブログをただの記事置き場として見ないことだった。
僕は長くブログを書いてきたけれど、昔の記事がそのまま積み上がっているだけでは、今の事業にはつながりにくい。
そこで、4つのブログをそれぞれ役割のあるメディアとして見直した。
monoomoiは、ギフトや商品の導線。
mossは、釣りやアウトドアの体験。
isLogは、旅と食と地域の記録。
taupeは、Web、AI、事業OS、仕事の考え方。
それぞれに役割がある。
読者も違う。
流入のされ方も違う。
収益導線も違う。
この整理を人間だけでやると、どうしても頭の中で散らばる。
AIチームに読み直してもらうと、記事単位ではなく、メディア単位で見直しやすくなる。
どの記事が古くなっているか。
どの記事に内部リンクを足せるか。
どの記事が今の事業とつながっているか。
どの記事は、いったん触らず観測するべきか。
こういう判断を、少しずつ分けて扱えるようになった。
このあたりは、AIチームと、20年続けてきた4つのブログをメディアに作り替えた に詳しく書いている。
数字を見る場所を作った
メディアとして見るなら、数字を見る場所も必要になる。
ただし、アクセス数を眺めて一喜一憂したいわけではない。
見たいのは、次に何を見るか。
何を直すか。
どの記事を待つか。
どの記事を育てるか。
そのために、GA4、Search Console、AdSense、クリック、AIサービス経由の流入などを毎朝見る仕組みを作った。
具体的な内部数値はここでは出さない。
管理画面や設定の話もしない。
でも、考え方としてはかなり大事。
Search Consoleの数字は遅れる。
1日だけでは判断しにくい。
7日、14日、28日のように、少し幅を持って見る必要がある。
AI経由の流入も、まだ小さいからこそ雑に見ない。
毎朝の集計は、成績表というより、作業前の地図に近い。
今日どこを見るか。
何を急がないか。
何を次に直すか。
AIチームに数字を読ませると、そこに会話が生まれる。
増えた、減った、だけではなく、なぜ今それを見るのかを考えやすくなる。
この仕組みは、Codex × Google API | AIチームに日々の事業集計を報告してもらうようにした でまとめている。
発信を続けるための運用を作った
記事を書いたら、公開して終わりではない。
Xにも流す。
でも、そこもフルオートにはしていない。
僕の場合は、投稿候補を作るところまでAIチームに手伝ってもらう。
そのあと、人間が見て、出すかどうかを決める。
出したら、出したことを確認する。
この順番が大事。
完全自動にすると、たぶん速い。
でも、文体がずれる。
今出すべきではないものが出る。
確認したつもりで、実際には出ていないこともある。
だから、候補、確認、投稿、確認。
この流れにしている。
X APIに課金しなくても、Codexとブラウザ操作を組み合わせることで、投稿候補の作成と確認はかなり整えられる。
ただし、勝手に投稿させる話ではない。
最後にOKするのは人間。
この運用は、X APIに課金せず、CodexでX投稿をAIチーム運用にした で書いた。
既存記事を育て直すようになった
新しい記事を書くことも大事だけど、古い記事を育て直すことも同じくらい大事になってきた。
昔の記事には、当時の体験が残っている。
写真もある。
記録もある。
でも、タイトルが弱い。
導入が古い。
内部リンクが足りない。
画像altが入っていない。
今の読者にとって、何を読めばいいのかが伝わりにくい。
そういう記事を、AIチームと一緒に読み直す。
タイトルを見る。
descriptionを見る。
導入を見る。
見出しを見る。
内部リンクを見る。
商品リンクを見る。
公開HTMLを見る。
やっていることは地味。
でも、この地味な作業が、メディアを少しずつ戻していく。
ここでも、AIに文章を丸投げしているわけではない。
もともとの体験は人間のもの。
最後に残す文体も、人間側で見る。
AIは、見落としや比較や候補出しを支える。
この考え方は、AIチームでブログをリライトする | 既存記事を育て直してメディア資産に にまとめた。
スレッドを分けて、役割を持たせる
AIチーム運用を続けていると、次に問題になるのは受け渡しだった。
同じ会話の中で全部やると、方針、実装、確認、文章、公開判断が混ざっていく。
そこで、スレッドを分けるようになった。
Directorとして見るスレッド。
Engineerとして作業するスレッド。
Testerとして確認するスレッド。
Writerとして本文を見るスレッド。
役割を分けると、会話が整理される。
でも、今度は受け渡しが必要になる。
何を渡すのか。
何を渡さないのか。
どこまでやったら戻すのか。
どの情報は公開してはいけないのか。
このhandoffが崩れると、AIチームは便利になるどころか、ただ作業が散らかる。
だから、受け渡しそのものを設計する必要がある。
ClaudeとCodexをどう使い分けているかは、Claude × Codexで、ぼっち開発をAIチーム化している に書いた。
さらに、Codex appのthread toolを使った受け渡しは、Codexのthread toolで、AIチームの役割スレッドをつなぐ でまとめている。
ここまで来ると、AIチームは単なるチャット相手ではなくなる。
作業の流れそのものを扱うものになってくる。
AIに任せていないこと
ここは、かなり大事。
AIチーム運用と言っても、AIに任せていないことがある。
むしろ、そこを決めているから続いている。
何を書くか。
何を公開するか。
何をまだ出さないか。
どの文体にするか。
どの体験を残すか。
どの数字を見て、どの数字を見ないか。
どこで止めるか。
これは人間が決める。
AIは便利だけど、目的までは持ってくれない。
文脈も、放っておくとずれる。
公開していい情報と、出してはいけない情報の判断も、人間側で持つ必要がある。
だから、管理画面や内部数値や認証情報は出さない。
実際のスレッドIDも出さない。
細かい設定値も出さない。
公開記事では、考え方と運用の形だけを書く。
AIチームで大事なのは、AIを増やすことではない。
任せるところと、任せないところを分けること。
ここを間違えると、自動化ではなく、ただ危ない運用になる。
WordPress改善やメディア運営の相談について
こうしたWordPressサイト改善、メディア運営、AI活用、自動化の相談領域は、公式サイトのServices にまとめている。
仕事を増やすためというより、何を相談できるかを整理しておく場所として置いている。
WordPressの構造化データ。
Search Consoleを見ながらの改善。
メディア運営の整理。
AIを使った作業フローづくり。
そういう相談領域。
ただ、この記事で書きたかったのはサービス紹介ではない。
僕自身が、ひとり事業の中でどうAIチームを使い始めているか。
その記録。
相談できることは公式サイトにまとめている。
でも、その手前にある実践のログは、taupeに残しておきたい。
まとめ
AIチームで、ひとり事業を回している。
そう書くと、少し大げさに見えるかもしれない。
でも、実際にやっていることはかなり地味。
ブログを見直す。
数字を見る。
投稿候補を作る。
古い記事を直す。
スレッドを分ける。
受け渡しを書く。
公開前に確認する。
公開後にも確認する。
ひとつひとつは地味。
でも、つながると運用になる。
AIに全部任せるのではない。
ひとりで抱えていた作業を、役割に分けて、会話できる形にしていく。
その中で、人間が目的と判断を持ち続ける。
今のところ、僕にとってのAIチーム運用はそういうもの。
魔法ではない。
自動化だけでもない。
作業を壊さず、少しずつ回しやすくするための仕組み。
このページは、その入口として置いておく。